問題 11. 次の文章は、AとBの意見である。二つの文章を読んで、後の問に対する答えとして、最もよいものを1・2・3・4から一つ選びなさい。

(A) まじめで責任感が強く、負けず嫌いな人は「あきらめない」傾向があります。「あきらめない」ことは、基本的にはもちろんいいことなのですが、しかし一方、あきらめたほうがよいことも、実はけっこうあるものです。 一所懸命に取り組んでも、うまくいかない、成果が出ない、充足感や満足感が得られない。そうした場合は「あきらめる」というのも、十分よい選択肢になります。こうした場合の「あきらめる」とは、「やめてしまう」ということです。 やめる際には、うまくいかなかった。やめてよかったと思うのがコツでしょうね。うまくいかなかったことを悔やみつつやめるのは、避けたいものです。それでは、うまくいかなかったことが尾(注)を引いてしまいます。「うまくいかなくてよかった」と思うくらいがちょうどいいでしょう。それができるようになると、一時的には落ち込んでも、立ち直りが早くなります。 (B) 最近は仕事で悩んでいる人に対して「無理をしないであきらめたほうがよい。」というアドバイスを目にすることがある。もちろん体調を崩してしまうような場合には途中でもやめるべきだ。しかしあきらめるということは、やれることはすべてやり尽くしたあとで考えるべきではないだろうか。困難な目標ほど簡単には達成できないものだ。だから、最初から、できなければあきらめてもいいんだという気持ちでいては、つらくなったときに頑張り続けることができない。 仮にどうしてもうまくいかずにあきらめることになったとしても、精いっぱい努力した結果ならば納得できる。落ち込んだりくよくよしたりするのではなく気持ちを切り替えて、しっかり原因を考えて次に生かすことが重要だ。 (注)尾を引く:ずっと残る

1. あきらめることについて、A と B はどのように述べているか。

1. A も B も、成果が出せる可能性が低い場合には、あきらめたほうがよいと述べている。

2. A も B も、つらくても、できるだけあきらめずに頑張ったほうがよいと述べている。

3. A は状況によっては、あきらめたほうがよいこともあると述べ、Bはあきらめてもいいと思ったほうが、頑張り続けられる場合もあると述べている。

4. A は努力しても結果に結びつかない場合は、あきらめたほうがよいと述べ、B は十分にやってみるまでは、あきらめることを考えるべきではないと述べている。

2. A と B の認識で共通していることは何か。

1. あきらめることになった原因を考えるべきだ。

2. あきらめるのが早ければ、早く立ち直れる。

3. あきらめたことでも、再挑戦することはできる。

4. あきらめたことを後悔してはいけない。

(A) 「指示されないと自分から動かない」「指示されたことしかやらない」、いわゆる指示待ちになっているといわれる部下や後輩がいる。指示待ちになるのは、仕事に関する知識や経験が不足していたり仕事に対してやる気がなかったりすることなどが原因だといわれている。しかし実は、そもそも上司からの指示に従うことが自分の役目だと考え、それ以上のことをする必要性を感じていないという場合が多いのだ。 そのような部下には、何のためのこの仕事を行い、業務全体の中でほかの仕事とどうかかわっているのかを教えることが重要だ。仕事の全体像がイメージできれば、部下は次にやるべきことや工夫できそうな点が分かってくる。その結果、自分に求められていることに気づき、自主的に行動できるようになっていくだろう。 (B) 部下や後輩が指示待ちであるのを簡単に部下自身の責任と決めつけるのは、問題があります。指示待ちになっている理由が何かあるのかもしれません。 まず部下自身が自主的に動くことの重要性を認識していないケースがあります。「言われた通りにするのが部下の仕事だ」と思いこんでいて、むしろ「どうしましょう」 と相談することこそが部下の務めだと信じているケースです。この場合は、どんな仕事もすべてマニュアルで示すことはできず、個人の判断や工夫がいることを伝えることからはじめる必要があります。 (中略) 「これはどうしましょうか」と相談された時は、部下自身にその対応策を考えられるかどうか見極めて、「一度、自分なりの案を考えてみて」と要求してみるのです。上司がいつもそのように振る舞えば、部下は上司の思いにそって、「提案型の相談」をするようになってきます。

3. 部下や後輩が指示待ちになっている理由として、AとBが共通して述べていることは何か。

1. 知識や経験が足りず、やるべきことが分からないこと。

2. 自信がなく、自主的に仕事を進めることができないこと。

3. 上司がいつも丁寧にやり方を教えてくれること。

4. 上司にいわれたことを行うのが仕事だと思っていること。

4. 指示待ちになっている部下や後輩の対応のしかたについて、AとBはどのように述べているか。

1. AもBも、自分なりのやり方を考えて提案させるといいと述べている。

2. AもBも、仕事の目的を伝え、やるべきことを一緒に考えるといいと述べている。

3. Aは仕事の目的と全体像を理解させるといいと述べ、Bは自分でできそうなことはまず一人で考えさせるといいと述べている。

4. Aはほかの仕事とのかかわりを教えるといいと述べ、Bはやり方がすでに分かっている仕事を与え自分自身でやらせるといいと述べている。

(A) 私は普段からメモ魔(注)ですが、人の講演に行くと、必死にメモを取りながら話を聞きます。せっかくその場にいるのだから、最大限吸収して帰ろうと考えます。あるいは友達とくだらない話をしている時でも、「あれ?」と思ったことや、「いい話だ」と思ったことは、何でもその場でメモを取るようにしています。そこで感じた何かや、新しく知り得たものは、別の機会に自分の役に立つかもしれないからです。 新しい発想や考え方のヒントを得たいといつも問題意識を持っていれば、何気ない人の発言のなかにも発見があるはずです。メモを取らなければ忘れてしまいますので、必然的にメモを取ることになります。手を動かして、記録を取る結果、記憶にも残りやすくなります。こうして意識化・可視化することが大切なのです。 (B) 話を聞いている時に、視線も上げずにただひたすらメモを取っている人がいる。熱心さは伝わるが、質問もされないと興味や関心を持って聞いてもらえているのか不安になる。このような人は、メモを取ることが目的になってしまっているのではないか。多くの情報を正確に書きとることに集中してしまい、肝心な内容が頭に入っていないのだ。 しかしどんなに正確にメモを取ったとしても、内容が理解できていなければ、あとでメモを活かすこともできない。受け身ではなく、自分に必要な情報は何か、自分だったらどうするかというように自分と関連付けて、主体的に考えながら聞くことが必要だ。メモは、あとで話を整理する際の手がかりになれば十分である。 (注)メモ魔: 何でもメモを取る人

5. メモを取ることについて、A と B は同のように述べているか。

1. AもBも、量よりも書きとる内容を意識して取ることが重要だと述べている。

2. AもBも、できるだけ多くの情報を正確に書き取ったほうがいいと述べている。

3. Aは内容を活用するために必要だと述べ、Bは取ることに集中し過ぎては意味がないと述べている。

4. Aは問題点や感想なども一緒に記入したほうがいいと述べ、Bは話の内容を理解していなければ正確には取れないと述べている。

6. 話の聞き方について、A と B の認識で共通していることは何か。

1. 何かを得ようという姿勢で聞くことが重要だ。

2. その場ですべてを理解しようとしなくてもいい。

3. 手を動かしながら聞いたほうが、記憶に残りやすい。

4. 興味や関心を示し、話し手に安心感を与えることが大切だ。

(A) 小説を書こうとしている人やすでに何作か書いたことのある人が、よく私にテクニック面での質問をしてくるけれど、そういうとき私は「あなたが技術や手法について誰かに訊く(注1)たびに小説はあなたから離れていく」と答えることにしている。 (中略) 自分の小説の行き詰まりをテクニック不足が原因だと考える人は「小説の書き方マニュアル」を信じる律儀さ(注2)と同じで、たしかに真面目で素直ないい人ではあるのだろうが、本当に自分が書きたいことが何なのかをきちんと考えていないという意味で、怠けているということになる。 小説の中身と表現手法・技術の関係は何重にも畳み込まれた(注3)もので、厳密に論じだしたらキリがない(注4)が、まずはそんな面倒なことは考えずに、「本当に書きたいことだったらテクニックなんか関係ない」と、シンプルに考えてほしい。 (B) 小説を書くには想像以上の気力が必要である。書くことを決めて執筆に取りかかっても、自分には技術がないから下手な文章しか書けないと手を止めてしまう人が多い。しかし、そんなことで悩んでいるくらいなら、まずはどんどん書き進めてみるべきだ。テーマとジャンルを決める、構成と展開を考える、登場人物と舞台を決めるといった必要な手順を踏んだら、あとは書き始めること、そして完結させることが何より重要なのだ。 いくら面白いストーリーでも、完結させないことには小説とはいえない。短編小説でも、納得できる出来栄えでなくてもかまわない。まずは自分の力で一つの作品を書き上げることだ。それができれば、自信が生まれ次の作品につながっていく。 (注1)訊く:ここでは、質問する (注2)律儀さ:礼儀正しさ (注3)何重にも畳み込まれた:ここでは、複雑に絡み合った (注4)キリがない:際限がない

7. 小説を書くときの問題点として、AとBが共通して挙げていることは何か。

1. うまく書けないのは技術が足りないからだと考えること

2. 他者にアドバイスを求めて、自分で考えようとしないこと

3. 本当の小説とはどのようなものかが理解できていないこと

4. 書くのに必要な技術や手法を身につけていると過信すること

8. 小説を書くために必要なことについて、AとBはどのように述べているか。

1. AもBも、本当に書きたいことかどうかを考えながら書くことだと述べている。

2. AもBも、うまく書けないと思っても、怠けずに書き続けることだと述べている。

3. Aは自分が書きたいことを明確にすることだと述べ、Bは最後まで書き上げることだと述べている。

4. Aは内容と表現の関係を考えて書くことだと述べ、Bは手順に沿って書き進めていくことだと述べている

(A) ビジネスで相手をうまく説得したいとは誰もが思うことだろう。私が最も意識しているのは、相手の性格や価値観、知的水準などに応じた説明のしかたをすることだ。具体的で明快な例を決める人もいるし、データに基づいた緻密な説明を好む人もいる。さまざまなタイプに合わせて対応することで、説得力を高められるように努めている ただ、どのような相手でも、まずは話を聞いてもらえなければ意味がない。そのためには、話し方や服装などの最低限のマナーは身につけておかなければならない、中身のある話ができればいいとこれらを軽視する人もいるが、初対面で悪い印象を持たれてしまうと、そもそも話を聞こうとは思ってもらえず大きなマイナスになってしまうからだ。もちろん相手の印象を気にしすぎるのは問題だが、いい印象を持ってもらうことはプラスに働くことも多いと思う。 (B) 説得力を高めるための第一歩は、「送り手」としての自分自身の信頼度を高めること。「この人は信用できそう」といった印象を与えることです。多くのビジネスパーソンが服装や言葉づかいを気にするのも、信頼できる印象を与えたいからに他なりません。 何よりも重要なのは、説得内容に関連した知識や情報を十分に吸収し、専門性を高めておくことです。 (中略) 仕事に関連する情報というのは、日常生活の至る場面に転がっています。街を歩いていても、ショッピングモールや行楽地に出かけても、人々の行動パターンやライフスタイル(注)を知るヒントが見つかります。専門的知識や情報を生活に密着した形で提示することができれば、より説得力が増すはずです。説得力のある人には日頃から研究熱心な人が多いのもそのためです。 好印象も説得力につながります。人の話に耳を傾け、言葉と心のキャッチボールができる人は、間違いなく好印象を与えます (注)ライフスタイル 生活様式

9. AとBの認識で共通していることは何か

1. 初対面の印象を変えるのは難しい。

2. 態度や服装も相手が持つ印象に影響を与える。

3. 相手が持つ印象を気にしすぎないほうがいい。

4. 信頼度は、自分自身の努力だけでは高められない。

10. 説得力を高めるために必要なことについて、AとBはどのように述べているか

1. AもBも、専門性の高い説明ではなく、日常生活の身近な例を挙げて説明することだと述べている。

2. AもBも、相手の要求を理解するために、話をしっかり聞くことだと述べている。

3. Aは相手に合わせた説明をすることだと述べ、Bは専門的知識や情報を多く集めて生活に結び付けながら説明することだと述べている。

4. Aは相手の求める内容を的確に説明することだと述べ、Bは相手に合わて情報量を調整することだと述べている。

(A) 勉強やスポーツなど何かに取り組んでいる時にスランプはつきもの(注)だ。いつもどおりしているのに、全く成果が上がらない。そんな時間が続くと、自分には能力が足りないのではないか、これ以上は上達しないのではないかと自信を失ってしまう。 しかし、スランプとは一時的に調子が悪くなっている状態にすぎない。誰にでも調子の良い時と悪い時があり、それは波のようにやってくる。悪い時にはそれを乗り越えようともがくのではなく、波に身を任せるようにするといい。現状をすなおに受け止め、これまでと同じことをやり続けるのだ。そうして自然に波を乗り越えれば、またやる気も自信も戻ってくる。そうすれば、自然に次にやるべきことも見えてくるものだ。 (B) スランプの状態になると、調子が良かった過去と比べてしまいます。だから、その差にショックを受けてしまって、自信を無くしてしまうわけですね。調子の波があることは普通なので、良い時と比べるのは止めましょう。 それよりも、今に集中することの方が大切です。今の自分を受け入れて、「これからどうするべきか」ということを考えてください。こういう考え方ができれば、前向きに物事を捉えることができるはずです。 いつまでも過去に捉われている人は、後悔や焦りといった感情しか出てきません。しかし、今を見ている人だと、「どうすればいいか」という生産的な考え方ができるわけですね。 (注)つきもの:当然あるもの

11. スランプの時に落ち込んでしまう原因について、AとBはどのように述べているか。

1. AもBも成果が上がらない原因を考えすぎてしまうからだと述べている。

2. AもBも、過去の状態と比較して、焦ってしまうからだと述べている。

3. Aは何が悪いのかが分からないからだと述べ、Bは調子が良い人と比較してしまうからだと述べている。

4. Aは能力の限界だと思ってしまうからだと述べ、Bは良かった時と比較してしまうからだと述べている。

12. AとBは、スランプの時はどのようにするのがいいと述べているか。

1. AもBも、現状を維持しながら、調子が良くなるのを待てばいいと述べている。

2. AもBも成果を上げるための方法を考えたほうがいいと述べている。

3. Aはやる気や自信を取り戻すまで待ったほうがいいと述べ、Bは今の状態を受け入れて、自然に任せていればいいと述べている。

4. Aは特別なことは何もしなくてもいいと述べ、Bは現状を認めて、今後どうするべきかを考えたほうがいいと述べている。

(A) 企業の採用試験では、必ず志望動書いて提出する。もちろん仕事を希望する理由を書くのだが、大切な点が抜けている場合がある。「なぜ、その会社でなければならないのか」が明確に書かれていない場合だ。例えば、出版社への応募書類で、志望動機として「感動させる本が作りたい」としか書かれていなかったら、この人は出版社に入りたいだけで、その出版社に入りたいわけではないと思われてしまうだろう。他社ではなく、どうしてもその会社に入りたいという強い意志を相手に伝えることが重要だ。 そのためには、まずは情報収集が欠かせない。特徴や経営方針を正しく理解したうえで、自分がその会社でどのような仕事ができるかという視点でまとめていく。そうすれば、なぜその会社なのかが明確な志望動機が書けるだろう。 (B) 就職試験において、志望動機はどのように書けばいいのか。自分の能力や経験を最大限にアピールすることが重要だと思うかもしれないが、それらを入社後にどのように生かせるかを書かなければ、説得力のある志望動機だとは言えない。 特に、規模や製品、経営者など、企業の特徴のようなホームページを見れば分かる情報を、ただ並べて書くだけでは、意欲は伝わらない。具体的な業務の内容に触れながら、自分の能力や経験と結びつけて説明することが必要だ。業務の内容をよく調べ、その企業で求められている能力や技術を分析して、それらの要求に自分が応じられるということをアピールするべきだ。

13. よくない志望動機の問題点について、AとBはどのように述べているか。

1. AもBも、誰でも容易に調べられる企業や製品の情報しか書かれていないことだと述べている。

2. AもBも、入りたいという希望だけが書かれていて、その企業の特徴が分析されていないことだと述べている。

3. Aはその企業でなければならない理由が書かれていないことだと述べ、Bはその企業の業務内容について書かれていないことだと述べている。

4. Aはその企業に入りたいという意志が感じられないことだと述べ、Bは自分のしたい業務しか書かれていないことだと述べている。

14. 志望動機を書く際に、AとBが共通して重要だと述べていることは何か。

1. 企業の経営方針や製品などを批判しないこと

2. 他の企業の情報も集めて、比較しながら書くこと

3. 自分の能力や経験を正確に書くこと

4. 自分がその企業にどう貢献できるかを考えて書くこと

(A) 1月15日 (株)ファッション・ベル 代表取締役橋田直子殿 (株)A&Bビル開発 事業部長前田一郎 拝啓貴店におかれましてはますますご繁栄のこととお慶び申し上げます。 さて、弊社では昨年来、岸本駅前に7階建て貸しビル「岸本タウンビル」を建設中でございますが、来る8月末の完成を予定いたしております。「岸本タウンビル」は、伝統ある岸本商店街を若者層にもよりアピールすることを目指し、ただ今、テナント出店の募集をいたしております。 つきましては、岸本商店街を長く支えられ、商店街の顔とも言われる貴店にもぜひご出店お願えればと存じます。当ビルは貴店の現店舗より駅に近く、いっそうのご集客に貢献できることと存じます。 ここに出店募集要項を同封させていただきますので、ご検討の上お申し込みを賜りますようお願い申し上げます。 まずは、書面をもちましてご案内かたがた、お願いを申し上げます。 敬具 (B) (株)A&Bビル開発 事業部長前田一郎殿 (株)ファッション・ベル 代表取締役橋田直子 拝啓厳寒の候、貴社にはますますご発展のこととお喜び申し上げます。 このたび、貴社のテナント募集にあたり、弊店にもお声をかけて頂きましてありがとうございます。 岸本商店街の活性化のため、若者にアピールする商店街にしたいという貴社の方針心より賛同し、出店の方向で検討させていただているところです。 ただ、弊店には現在の平屋になんじだ年配のお客様も多くいらっしゃることから、開店場所については、申込用紙にも記入いたしましたように、弊店の客層に合うよう階または2階のエスカレーター付近を希望しております。いずれ具体的なをことを直 9 相談申し上げたく存じますが、どうか格別のご配慮をいただければ幸いでございます。 まずは、書面にてお願いいたします。

15. A の手紙文の目的は何か。

1. 岸本駅前の新しいビルに店を出したいので、良い場所を貸してほしいと頼んでいる。

2. 岸本駅前に完成予定の新しいビルへの出店を呼びかけ、申し込みをお願いしている。

3. 岸本駅前に建設中の新しいビルに、一緒に店を出して共同経営をしようと誘っている。

4. 岸本駅前に新しくできるビルに1若者層を呼び込むアイディア募集のお願いをしている。

16. A の依頼に応じる条件として、B ではどんなことを挙げているか。

1. 若い客層を考えてエスカレーター近くに出店できること

2. 年配客が来店しやすいような場所を確保してくれること

3. 商店街にる現店舗よりも多くの集客をしてくれること

4. 若者にアピールするような品物を売ることができること

17. 橋田さんからの返事 B に対して前田さんがさらに返信するときは、前田さんはまずどのようなことを書くべきか。

1. テナント出店募集のお礼と、集客方法のアイディア募集について

2. 年配客層へのアピールの感謝と、これまでの出店応募数について

3. 出店応募のお礼と、Bの希望する条件に対する検討結果について

4. 申込用紙送付のお願いと、エスカレーターの位置の案内について

(A) 変化の激しい時代に必要な頭の使い方というと、できるだけ多くの情報を集めて、できるだけ正しく未来を予測するといったことを、イメージする人は少なくないでしょう。 しかし、多くの情報を集めても、世の中が予想もしない形で変わると、それらがあまり役に立たなくなってしまう可能性があります。つまり、変化の時代とは、将来が見通しにくい時代でもあるのです。このような時代に必要なのは、ただ情報をかき集めることではなく、自分なりの発想や、自分なりの考え方を組み立て、情報を処理することです。 (中略) 情報収集が劇的に楽になった分、「考える」ウエイトはますます重くなっています。いわば、みんなと同じ情報を材料にしながら、いかに新しく、人とは違う発想で、おもしろいことを考えつくか、そういった点での「考える」力がより求められているのです。 (B) 今は多くの情報があふれ、インターネットで何でも調べられるようになった。しかし、ただ待っているだけでは何も手に入らない。あくまで自分から情報を求めていかなければ、あっという間に取り残されてしまう。 技術が高度に発展した現代では、ゼロから何かを生み出したり、人とは異なるものを考え出すのは困難だと思うかもしれない。しかし、独自の視点を持って既存のものやアイデアを組み合わせていくことで、これまでになかったものを創造することは可能だ。そのためにもやはり、土台となる情報が必要だ。現代は、どれだけ多くの情報を手にしているかで決まるといっても過言ではない。

18. 多くの情報を集めることについて、AとBはどのように述べているか。

1. AもBも、重要だと述べている。

2. AもBも、それだけでは十分ではないと述べている。

3. Aは重要だと述べ、B はそれだけでは十分ではないと述べている。

4. Aはそれだけでは十分ではないと述べ、Bは重要だと述べている。

19. これからの時代に必要なことについて、AとBの認識で共通していることは何か。

1. 情報機器を活用して、新しいものを作り出すこと

2. 自分にとって、有用な情報を見極めること

3. 世の中の変化を正確に予測すること

4. 独創的なアイデアを持っこと

(A) 優れた人は決断に迷うものです。決めるために必要な情報をたくさん持っていたり、決めた結果について多岐にわたる予測を立てたりするからです。 「決める力」のある人とは、たくさんの情報を合理的に利用して、最善の結果を予測できる人のことです。潔くパッと決める人は決断力のある人にみえますが、軽率な判断で最悪の結果を招いたのでは決める力があるとはいえません。また、じっくり考えて決める人は慎重な人にみえますが、ただ迷っているだけでは良い結果が得られないでしょう。 (中略) どうすれば「決める力」のある人になれるのでしょう。身近な仲間の意見はどれも大差がないので話半分に(注)聞いておき、専門性や価値観の違うたくさんの人の意見を集約して整理します。その上で、自分一人で最終的な決断をするのが「決める力」のある人のやり方です。 (B) 情報があふれる現代では、選択肢が多すぎてなかなか決断ができないという状況に陥りやすい。最善の結果を得ようと情報を探せば探すほどリスクの可能性を知り、迷い、検討を繰り返しているうちに決断がどんどん遅れてしまう。しかしどのような決断にも負の面は必ずある。だから時間をかけすぎるよりも、失敗を恐れず迅速に決断していく人のほうが「決める力」がある人だと言える。 しかし、早さが必要だとはいっても、適切な判断ができなければ意味がない。早く適切な決断ができるようになるには、瞬時に自身とは違う見方を検討し、客観的な判断ができなければならない。日頃からさまざまな価値観に触れ、多角的に物事をとらえられようになることが必要だ。 (注)話半分に:ここでは、事実は全体の半分ぐらいだという気持ちで。

20. 「決める力」のある人について、A と B はどのように述べているか。

1. A も B も、時間を十分にかけて慎重に判断すると述べている。

2. A も B も、どのような場面でも失敗を恐れないと述べている。

3. A は迷いすぎることなく適切に判断できると述べ、B は素早く決断できると述べている。

4. A は決断が早すぎたり遅すぎたりしないと述べ、B はリスクを回避することができると述べている。

21. 「決める力」のある人になるために必要なことについて、A と B の認識で共通していることは何か。

1. 他人の意見に惑わされてはいけない。

2. 複数の視点から問題を検討することが大切だ。

3. いつも最善の結果を得ようとするべきではない。

4. 情報を頼りにせず、自身の意見に自信を持つベきだ。

(A) 褒めれば人は育っといいます。確かに人間は叱られるより、認められたり褒められたほうが嬉しいに決まっていますし、「よし、次もがんばろう」とやる気も出るものです。リーダーだって、普段からガミガミ言うより、部下を褒めるほうが自分自身の気分も良いでしょう。 しかし褒めてばかりいると、今度は思わぬ弊害が出てくると私は考えています。確かに部下の士気は上がるのですが、逆に褒められることが目的になりかねない。「お前は偉いな」と課長に褒められたいから、仕事を一生懸命にやるようになってしまうのです。 (中略) 「良くやった」「偉いな」などという言葉は、たまに言うから効果的なのであって、日常的に口にしていたら効果は半減してしまうでしょう。要は褒めるところと叱るところ、リーダーはいつも人を見てパ ランスを考えなくてはなりません。 (B) 部下のやる気を引き出すようにうまく褒めるのは難しい。的外れな褒め方をすれば「自分をよく見ていない」と不信感を抱かせてしまうし、皆の前で特定の人ばかりを褒めれば、チーム内の関係が悪化してしまうこともある。さらに彼め続けることで、部下が、仕事への責任感や使命感からではなく、上司に褒められることを目的にがんばるという状態になってしまう恐れがある。 このような事態を避けるために、上司には適切に褒める技術が求められる。部下が良い仕事をしたら、タイミングを逃さずその場で彼めることが効果的だ。また、成果だけを定めるのではなく、仕事の過程の中で何が良かったかを取り上げて褒めることが重要だ。そうすれば、部下も評価された点を明確に自覚でき、次の仕事につなげやすくなる。

22. 部下を褒めすぎることの問題点として、AとBが共通して述べていることは何か。

1. 部下同士の人間関係が悪くなること。

2. 部下が上司に不信感を持ち、やる気をなくすこと。

3. 部下が褒められるために仕事をするようになること。

4. 部下が仕事で成果を上げることだけを目標にすること。

23. 部下への接し方について、AとBはどのように述べているか。

1. Aは状況に応じて褒めたり叱ったりすることが必要だと述べ、Bは良い点をすぐに褒めることが大切だと述べている。

2. Aは叱った後には褒めるようにしたほうがいいと述べ、Bは適切なタイミングで寝めることが大切だと述べている。

3. Aはできるだけ叱るのをやめるべきだと述べ、Bは良いと思った点を率直に表現したほうがいいと述べている。

4. Aは分かりやすい言葉で褒めることが大切だと述べ、日は仕事の過程の中で良かった点を褒めたほうがいいと述べている。

(A) 「私、絵が描けないのです」と言う人がたまにいる。そんな訳はない。紙とペンがあれば誰だって描ける。紙がなくったって、何だっていい。でも、描けないというのは、「それらしく」描かなくてはならないという気持ちがあるからだ。馬を描きたかったんだけど牛になってしまった、りんごを描いたのがみかんに見える。だから絵はうまくない、描きたくないとなる。 でも、絵は正確さを要求されるものではない。自分の馬、自分のりんごを描けばいい。絵はそれくらい「いいかげん」なものであり、許容範囲の広いものである。本物らしく描くことは、描くことではなく写すこと。描くということは自分なりの形でいいのだ。 (中略) 誰だって絵を描けるし、誰だって絵を楽しめる。それらしく描く技術よりも喜んで描く気持ちが大切であり、絵に失敗はなく、不正確もない。それが自分の作品であり、それは自分の世界である。 (B) 絵が上手になるには、とにかく多くの絵を描く経験が大切だ。絵がうまくならないという人は、うまく描けないからといって途中であきらめてしまうことが多い。だがたとえうまく描けなくても、まずは最後まで真剣に描き上げることが重要だ。 さらに、描く対象をしっかり観察して、考えながら描くことも大切だ。対象をよく見ると新しい発見も多いので、描くことが楽しくなる。実はこの描くことを楽しむ気持ちが最も重要なのだ。どんなことでも、楽しければたくさんできる。多くの経験を積めば、それだけ上達するというもので、絵を描くことも同じだといえる。

24. 絵を描くことについて、AとBはどのように述べているか。

1. AもBも、描くことと写すことの違いを知ることが大切だと述べている。

2. AもBも、途中であきらめないで、最後まで描くことが大切だと述べている。

3. A は正確さにこだわりすぎないほうがいいと述べ、Bは対象をよく見て考えながら描くことが大切だと述べている。

4. A は自身が描きたいように描けばいいと述べ、Bは多くの絵を描くより一つ一つを丁寧に描いたほうがいいと述べている。

25. A と B の認識で共通していることは何か。

1. 個性が感じられる絵が優れた絵だといえる。

2. 自身だけでなく周りも楽しめる絵を描くべきた。

3. 誰でも絵が上手に描けるようになる。

4. 楽しむ気持ちを持って絵を描くべきだ。

(A) 苦手を克服しようとする努力は貴重です。しかし、人には向き不向きがあるのも事実。苦手を克服するまで好きなことをやってはならないとすれば、誰だって自分らしさを見失ってしまいます。そう考えれば、できないことを無理に克服する必要はないと考えてもいいのではないでしようか。不得手な部分は得意な人に助けてもらえばいいのです。 落ちこぼれだったエジソンは、自分の知識の足りない部分を補うために、優秀な科学者や技術者を雇いました。自分の弱みを知っていたからこそ、エジソンはそれを埋め合わせる方法を考え、千にも及光明を実現できたのです。みがわかば弱みを「避ける」という選択ができます。それは弱みから「逃げる」という意味ではありません。失敗の要因を避けて、事前に適切な対処をする工夫ができるようになるという意味です。困難から逃げてばかりいては何事も成し遂げられませんが、困難を避けるために行う試行錯誤は成功を導く大きな戦略です。 (B) あなたは「苦手なことは何とかして乗り越えなければ。」と自分自身を必要以上に追い込んではいないだろうか。もちろん、自身の欠点や弱点はすなおに認めて謙虚にならなければならない。しかしそれらは努力で簡単に克服できることばかりではない。克服できないからといってコンプレックスを抱え続けるよりも、得意なことを生かすことを考えてみてはどうだろうか。 特に仕事の場合は、さまざまな職種や職場があるので、自身に合ったものを選ぶことが可能だ。得意なことを生かせる環境を見付けることで、自信を持って生き生きと働くことができるだろう。

26. 苦手を克服することについて、AとBはどのように述べているか。

1. AもBも、必要だと述べている。

2. AもBも、必ずしも必要ではないと述べている。

3. Aは必要だと述べ、Bは必ずしも必要ではないと述べている。

4. Aは必ずしも必要ではないと述べ、Bは必要だと述べている。

27. AとBの認識で共通していることは何か。

1. 困難を避けるために、さまざまな試行錯誤を行うのがよい。

2. 失敗に備えて、事前に適切な対処を考えておくべきた。

3. 自身の長所を生かせる場を見付けるべきだ。

4. 自身の弱いところを自覚することは大切だ

(A) 国際化の進展や新技術の開発などに伴って、新しい概念やニュアンスの提示など、外来語・外国語(注)を使用せざるを得ない面があり、また、既に外来語・外国語を用いた方がその日本語訳よりも分かりやすい場合もある。 そうした場合は別として、一般的には、相手や目的に応じて十分な配慮の下に、その外来語や外国語を使用するか否かの判断がなされる必要があろう。 外来語・外国語は基本的にその語に対する知識がないと伝達不能になることが多い。そういう意味で、広く国民一般を対象にしている官公庁、新聞・放送等では、簡単に日本語に言い換えられる外来語・外国語や耳慣れない外来語・外国語などは安易に使わないようにすべきである。 (文化庁2015年10月23日取得による) (B) 「ユーザー」、「ケア」など多くの外来語・外国語が私たちの生活の中にあふれている。外来語・外国語は意味があいまいなので使用すべきではないという声も多い。しかし、グローバル化する現代では、既存の日本語で置き換えにくい新しい概念や事象を表す上で、外来語・外国語を使うのは仕方がないことだ。 一方、ある調査によると、若い世代は外来語・外国語使用の増加を容認し、使用する割合が高いが、年齢の高い世代ではその割合が低いそうだ。このような違いが、世代間のコミュニケーションの障害になるという心配もある。また、年齢が高くなってから利用機会が多くなる医療や福祉の分野で、外来語・外国語の使用が多いことも問題だ。外来語・外国語を使用する際には、相手が理解できるかどうかを考えることも大切だ。 (注)外来語・外国語:ここでは、片仮名語

28. 外来語・外国語の使用が避けられない理由として、AとBが共通して述べていることなんか

1. 外来語・外国語の方が日本語で表現しにくい概念を表すこともできること

2. 外来語・外国語がすでに定着して一般的になっていること

3. 外来語・外国語を使用しないと外国人が理解できないと考えられていること

4. 外来語・外国語を使用する方が現代的であると考えられていること

29. 外来語・外国語のあり方について、AとBはどのように述べているか。

1. AもBも、若い世代であってもできるだけ使用すべきではないと述べている。

2. AもBも、対象となる世代によって使用するかどうかを考えるべきだと述べている。

3. Aは安易に使用しないようにすべきだと述べ、Bは意味をよく理解した上で使用すべきだと述べている。

4. Aは国民一般を対象に使用する場合はよく考えるべきだと述べ、Bは相手に応じて使用した方がいいと述べている。

(A) 会社の仕事は学校と違い、知識だけでは役に立たず、実際の判断や行動が問題である。だから何ごとも、実際に経鋼しない限り、新しい能力は身につかない。今持っている能力というのはすべて、過去において未経験の仕事に取り組んだ結果、身についたものだ。 したがって、部下や後輩に対しては常に、今までの仕事をだいたいこなせる(注)ようになったなと思ったら、すかさず彼にとっては未経験の仕事を与え、それをやりとげるようバックアップをする必要がある。 (中略) そして何とか問題を克服したら、必ずほめる。ほめることによって本人も“おれもやれるな”と自信がつき、次はこちらから未経験の仕事を与えなくても、自分で新しい問題を買って出るようになる。そして全力投球でそれと対決し、克服してさらに自信の持てる範囲を広げ、さらに未経験の課題に取り組むという成長循環に入っていく。 (B) 企業で人材を育てるには、上司が部下の行動のスタイルを理解して指導を行うことが重要だ。これまでは、まずはとにかく経験させ、その過程で試行錯誤しながら進歩していくのがよいと考えられてきたが、最近では事前に情報をインプットした上で経験をしたいというタイプが多い。このようなタイプには、未経験の仕事をいきなり与えるのではなく、十分に情報を与え全体像をつかませた上で、新しい仕事に取り組ませることが効果的だ。 最近の部下は現状維持でいいと考える人が多いという批判が聞かれるが、彼らの行動のスタイルに合わせて経験を積ませていくことによって視野が広がり、自ら新しいことに取り組もうという姿勢を持つようになるだろう。 (注)こなす:処理する

30. 部下に未経験の仕事をさせることについて、AとBはどのように述べているか。

1. AもBも、仕事上の判断や行動を学べるので多くさせたほうがいいと述べている。

2. AもBも、与えられた仕事ができるようになったらさせたほうがいいと述べている。

3. Aは自力でやりとげられそうな仕事ならさせたほうがいいと述べ、Bはイメージがつかめる仕事ならさせたほうが いいと述べている。

4. Aは積極的に経験させたほうがいいと述べ、Bは十分な情報を与えてからさせたほうがいいと述べている。

31. AとBが共通して部下に期待していることは何か。

1. 会社で必要な新しい行動スタイルを身につけること

2. 新しいことに挑戦しようという気持ちを持っこと

3. 自力で多くの問題を克服できるようになること

4. 自身がしている仕事に自信を持つこと

(B) 組織の力を生かすには、メンバー同士の積極的な意見交換が欠かせない。しかし再三会議は行われるものの、役職や人間関係を気にしすぎて積極的な議論にならず、生産性がないという声も聞かれる。こうした状況を打開するために、リーダーは会議でどうすべきか。 まずリーダーが自身の明確なビジョンをメンバーに提示し、それについて広く意見を求めることが大切だ。目標がはっきり定まっていて、それに向けて具体的方策を練るという議論ならば、メンバーも発言しやすい。また、さまざまな方向性の意見が出て一つの結論へ収束させられないという非効率な事態も避けられる。リーダーは、目指すべき方向を示し、メンバーと議論を深めていける場を作ることが重要だ。 (注1)フラットに:ここでは、対等に (注2)得てして:ともすれば (注3)予定調和:ここでは、無難なもの

32. 企業の問題点として、AとBが共通して指摘している点は何か。

1. 社内の人間関係が悪いこと

2. 社内で無駄な会議が多すぎること

3. 社内会議で活発な議論が行われないこと

4. 社内会議の結論が業績向上に結びつかないこと

33. 会議でのリーダーの姿勢について、AとBはどのように述べているか。

1. AもBも、メンバーから出た意見をうまく調整することが重要だと述べている。

2. AもBも、自身の意見は控えて、質問でメンバーの意見を引き出すことが重要だと述べている。

3. Aはメンバー同士で話し合うことが重要だと述べ、Bは自身の考えを示してメンバーも意見を求めるべきだと述べている。

4. Aは質問をしてメンバーの意見を集めるべきだと述べ、Bは目標を明確に示して議論を進めることが重要だと述べている。

(B) 雑談は無駄だという人がいるが、本当にそうだろうか。辞書を調べると「無駄話」という意味もあるが、「さまざまなことを気楽に話し合うこと」という意味もある。気楽な気持ちのとき、人は本音を話すものだ。バカ らしいと思う話もあるかもしれないが、雑談の中から相手の人間性が見えてくる。そうはいっても、気楽に話せる雰囲気を作るのは簡単なことではない。まずは、自分から話のきっかけになりそうな小さなエピソード を話そう。相手が話に乗って(注)きたと思ったら、そこで自分の本音を話してみよう。そうすれば、相手もやがて心を開いて話し始めるだろう。そうなれば、雑談も意味のある時間となる。 (注)話に乗る:ここでは、話に興味を持つ

34. 雑談の良い点について、AとBはどのように述べているか。

1. A はお互いの考えを認め合えると述べ、Bは相手の人間性が見えてくると述べている。

2. A は相手と意見交換ができると述べ、Bはバカらしい話をしても受け入れてもらえると述べている。

3. A は自分が気づいていなかったことに気づけると述べ、Bは相手の本音を知ることができると述べている。

4. A は誰もが自由に意見を発言できると述べ、Bは相手と自分との共通点を見つけることができると述べている。

35. 雑談をするときの姿勢について、AとBはどのように述べているか。

1. AもBも、相手の話をよく聞くことが大切だと述べている。

2. AもBも、相手と自分が同じぐらいの割合で話すようにしようと述べている。

3. A は相手の話を聞くことが大切だと述べ、Bは自分から話すようにしようと述べている。

4. A は相手の発言の意図を考えることが大切だと述べ、Bはまずは相手に話をさせることが大切だと述べている。

(A) 子どもの昆虫採集について、生命尊重や希少種保護の観点からの批判的な意見が聞かれる。これに対しては、子どもが採集する数など微々たるものなのだから、自然と触れ合うことのメリットを重視すべきだという反論もある。 確かに幼少期の自然体験は自然観の形成に必要ではあるが、実際に子どもの昆虫採集の様子を見ると、子どもが魅力を感じているのは捕獲の瞬間だけだ。子どもの興味に任せるだけではただの遊びにしかならない。そのため、昆虫採集をより有意義な体験にするには、大人からの働きかけが必要だ。昆虫の体や生態を見て知る姿勢を教え、子どもが種の多様性に気づくようにすることが大切だ。 (B) 虫取りに夢中になって時間を忘れてしまう子や自分のつかまえたバッタ(注)に見入ってしまう子は、もうその活動の中にその子どものよさや可能性が秘められている。「どこがおもしろいの」と訊ねれば、彼らは根拠を持って今自分が価値を持って見つめているものについて答えてくれるだろう。彼らの学びは、もうすでに始まっているのだ。 学びを通して、自然に対し自分なりの意味を構築していく中で「年命観」も「自然観」も進化していく。 それに伴って、「生命愛護」「自然環境との共存」という心情も深化していくものだろう。 (中略) そのように考えるとき、自然に対して自分なりの意味を見いだせるかということ、実感を伴った理解が行われるかということを抜きにして、「生命愛護」も 「自然環境との共生」も語ることはできないだろう。 (角屋重樹森本信也編著『小学校理科教育はこう変わる一ニューサイエンスを求めて』による) (注)バッタ:昆虫の一種

36. 子どもが昆虫をつかまえることについて、AとBはどのように考えているか。

1. Aは観察する姿勢を身につけさせれば有益になると考え、Bは実感を伴った自然の理解に役立つと考えている。

2. Aは子どもの興味に任せるだけでは十分ではないと考え、Bは興味を持った子どもには積極的に勧めたほうがいいと考えている。

3. Aは自然を知るきっかけにはならないと考え、Bは子どものよさや可能性を伸ばすきっかけになると考えている。

4. Aは種の多様性を知る上で重要だと考え、Bは成長過程において欠かせない経験だと考えている。

37. AとBの認識で共通していることは何か。

1. 子どもの成長過程で、自然保護に対する心情が深められていく。

2. 子ども時代の自然との触れ合いを通した学びが自然観の基礎になる。

3. 子どもの自発的な体験や学びだけでは自然観の形成には十分ではない。

4. 自然体験が多い子どものほうが、自然保護の精神が強くなるわけではない。

(A) 現在の若者世代は、「車離れ」などの言葉に象徴されるように消費に対して消極的な世代だととらえられることが多い。高級車やブランド品などかつて若者があこがれたものに見向きもしない若者が増加しているという。要因の一つとしては、収入が少なく未来に希望が持てないために節約志向の若者が増えていることがあると言われているが、生まれたときから多くのものに囲まれて育ったおかげで、ものそのものに対する欲求が低いことも挙げられよう。 とはいえ、そのような若者たちも全く消費をしないわけではない。彼らは、単なるものだけではなく、人とのつながりや体験を共有するためにお金を使うのだ。 (B) 若者の消費実態を俯瞰(注1)すると、今の若者は、デフレや流通環境の進化による消費社会の成熟化、情報通信をはじめとする技術進化の恩恵を受けて、バブル期(注2)の若者よりもお金をかけずに多様な商品・サービスを楽しめる環境にある。気価で高品質な商品・サービスがあふれ、娯楽も多様化していることで、選択できる対象も増えている。こういった変化によって、今の若者では消費に対するモノサシが変わり、「クルマ」や「高級ブランド品」といったバブル期の若者が欲していたものへの興味関心が相対的に薄れているのだろう。 つまり、「若者はお金を使わない」わけでなく、お金を使わなくて済むようになり、価値観の変化により欲するものが変わってきている。 (久我尚子『若者は本当にお金がないのか?一統計データが話る意外な真実』による) (注1)俯瞰する:ここでは、全体を見る (注2)バブル期:1980年代後半から1990年代初頭の、日本の景気が非常によかった時期

38. 現代の若者の消費傾向について、AとBはどのように述べているか。

1. AもBも、消費の対象が変化していると述べている。

2. AもBも、ものそのものに対する興味関心が低くなったと述べている。

3. Aはものを買わなくなったと述べ、Bは品質にこだわらなくなったと述べている。

4. Aは消費の対象がものではなくなったと述べ、Bは自身のために消費するようになったと述べている。

39. 若者の消費傾向の変化の要因について、AとBが共通して指摘している点は何か。

1. 若者の購買力が下がったこと

2. 若者が節約を好むようになったこと。

3. 若者がものに恵まれた環境にあること

4. 若者にとって魅力的なものが少ないこと

(A) 子どもたちが社会全般のあらゆる分野に関心を向けようとするとき、まんがはその垣根を低くしてくれる。これは、まんがというメディアの強みだと思う。気軽に手にしたマンガをきっかけに、知的好奇心が刺激されたりすることもあるだろう。正味15分たらずの休み時間、まんがの世界に入り込んでいた子どもたちの横顔を思い出す。まんがならではの魅力があることも確かだ。魅力は堪能してほしいし、強みは学校図書館活性化に利用したまだ人生の入り口ともいえる小学生。彼らを多様なメディアの魅力に出会わせたいという思いと、学校図書館が彼らにとって魅力的な場所であってほしいという思いがある。だから小学校でも(制約は多くても)選書のアンテナはマンガにもはっておいてほしいと、職を離れたいまも思っているのである。 (若葉千佳子『子供の本棚』2007年 12月号による) (B) マンガを他の本と区別して考える方向は間違っているといえる。マンガを図書館に置くことによって、子どもは勉強しなくなるという神話から決別すべきである。学校図書館としては、絵本や写真集、童話や物語などの本の読み方を教えるように、マンガやアニメについてもその見方や特性を教えなくてはならないし、そのことを通して適切な学習資料を適切な場面で活用するようになると思われる。 (中略) 学校図書館の担当者は、図書購入に際して、直接学習に役立つ図書だけを購入するのでなく、長い目で見て子どもたちの学習や人格形成に役立つ図書も購入するゆとりを持つことが大切である。 (渡部康夫『現代の図書館』第192 号による) (注)選書のアンテナを~にはる:ここでは、本を選ぶために~に関心を向ける

40. 漫画について、AとBはどのように述べているか。

1. AもBも、子どもにとって魅力的なメディアだと述べている。

2. AもBも、子どもの学習の妨げになるという考えは間違いだと述べている。

3. Aは子どもの知識を深めるのに役立つと述べ、Bは学習資料などとして活用できると述べている。

4. Aは子どもの関心を広げるきっかけになると述べ、Bは見方や特性を教えれば子どものためになると述べている。

41. 学校図書館に漫画を置くことについて、AとBはどのように述べているか。

1. AもBも、他の本と同じように選択肢に含めたほうがよいと述べている。

2. AもBも、図書館が魅力的な場所になるのでよいと述べている。

3. Aは図書館の活性化につながるのでよいと述べ、Bは直接学習に役立つものならよいと述べている。

4. Aは図書の選択は慎重にならざるをえないと述べ、Bは長期的な視点で検討すべきだと述べている。

(A) 世界遺産への関心が高まるのは喜ばしい。各地で登録をめざす動きも活発化している。新聞をはじめとしたメディアがそれらを報じる機会も増えた。ただいつも気になるのはそこに「地元では観光振興に結びつくのを期待している」といったたぐいの文言が必ずと言ってよいほど目につくことだ。 私としては観光・経済効果の拡大を否定はしないし文化財保護との両立はできると考えている。しかし近年の状況を眺めると遺産の保護という基本理念があまりにも置き去りにされてしまってはいないだろうか。 (中村俊介『世界遺産が消えてゆく』による) (B) 日本では映像や書籍などさまざまなメディアで世界遺産を商品化しパッケージ・ツアーが数多く組まれ観光産業と深く結び付く。だがそれは本当に建築や自然を愛し歴史への理解を深める人間を増やしているのだろうか。 (中略) 世界遺産であろうとなかろうと建築の価値は個別に判断すればいい。人間も肩書きだけですべてを理解できないだろう。世界遺産に認定されたからといって株のように建築の価値が上昇するわけではない。むろん観光資源として巨額の富をもたらすだろうがモノとしては同じままである。私が気になるのは世界遺産だけを特別視するあまり逆にそれ以外のものはがんばって保存しなくてもいいという風潮を助長するのではないかということだ。 (五十嵐太郎 『建築はいかに社会と回路をつなぐのか』による)

42. 近年の世界遺産についてAとBが共通して認識している点は何か。

1. 世界遺産の報道のしかたが過剰になってきている。

2. 世界遺産への登録をめざす動きが過熱している。

3. 世界遺産への登録で登録以前より価値が上がる。

4. 世界遺産は観光振興と密接に関係している。

43. AとBは世界遺産をめぐってどのような姿勢を持つべきだと述べているか。

1. AもBも世界遺産への登録による経済効果は期待すべきではないと述べている。

2. AもBも認定にかかわらず文化財として価値のあるものは保護すべきだと述べている。

3. Aは保護という本来の目的に立ち戻るべきだと述べ、Bは認定に惑わされずもの自体の価値を見定めるべきだと述べている。

4. Aは世界遺産に値するか冷静に再検討すべきだと述べ、Bは世界遺産だけを特別視せず他にも目を向けるべきだと述べている。

(A) 現代の若苦向けのファッションは、かつての一流デザイナー主導とは異なり、消費者自らの感性で選択するものに変わってきている。 ある衣料専門店では、客の目線に近い若い店員に好きな服をデザインさせて、これまでにない若者向けのファッションを形にしてきた。店内にはいろいろなバリエーションを楽しみたいという客の要望に応えられるように、あらゆるタイプの商品が置かれている。また、一対一で接客することを基本としているため、売り場には多くの店員がいる。悩んでいる客には一時間以上対応することもある。この丁率さのおかげで、客は喜んで買い物をして、何度も足を運ぶ客となっていく。このような努力を重ねた結果、売り上げを確実に伸ばし、現在ではトップクラスの専門店となっている。 (B) 店はがらがらなのに、長期間増収を続けている大手衣料品店がある。 どの店舗も広々としていて、店内に客で混雑することはない。道路もショッピングカートが楽々とすれちがえるほど広く、カードを止めて商品を見ていても邪魔にならない。子連れでも他の客に気を遣うこともなく買い物ができる。ある店舗が混雑するようになると、近くに新店舗を作ってしまうというのだから、需きた。 店には多種多様な商品があり、それらはすべてハンガーで壁一面につり下げられている。客は、一目で欲しいものが見つけだせるので、無駄な時間を費やすことなく買い物を済ませられる。 このような経営スタイルが好評で顧客満足度が高く、増収につながっているのだ。

44. AとBで紹介されている店の共通点は何か。

1. 商品が見やすく並べられていること

2. 様々な商品がそろえられていること

3. 時間を気にせずに買い物できること

4. 客の要望を品ぞろえに反映していること

45. AとBで紹介されている店の経営方針は、どのような点で異なるか。

1. Aの店は客への対応を重心し、Bの店は客の買い物の効率を物重視している。

2. Aの店は固定客の確保を重視し、Bの店は新規の客の増加を重視している。

3. Aの店は商品の価格設定を重視し、Bの店は顧客満足度を重視している。

4. Aの店は商品のデザ ン性を重視し、Bの店は商品の実用性を重視している。

(A) 近年食品問題への関心が高い。その多くは食品の安全性を不安視する声だ。すでに政府は中立の立場で公正に科学的評価を行う機関を設置し、企業も独自の検査や表示を行うなどの対策を始めた結果、以前より安全性は向上していると言える。 しかし残念ながら、まだ消費者の安心感には結びついていない。今後必要なのは、安全な者は安全だと消費者が正しく理解できることではないだろうか。科学的に安全だと判断された食品が、消費者にも安全だと認知されれば消費者の安心につながる。そのためには、提供する側のわかりやすい説明とともに、消費者側もそれを理解するための科学的知識を備える必要があるだろう。 (B) 発生した食品事故に対して適切な対策がとられ、科学的に安全が証明された後も、いつまでもその食品の消費回復が見られないということはよくある。消費者が納得しないのである。 (中略) 安全に関しては、絶対安全ということはありえないにしても、コストさえ掛ければ技術的に安全度を上げることが可能である。しかも安全度は多くの場合、科学的に数値として明示できる。しかし安心の場合には、示された客観的な事実に納得するかどうかは、消費者一人一人の主観によっており、これを説得するのは簡単なことではない。安全を安心に繋げる難しさには、フードシステム(注)に対する消費者の信頼の程度が大きく関係する。消費者と生産者あるいは、政府の間に信頼関係が構築されていれば安全証明がほぼ同時に安心へと繋がる。 (時子山ひろみ「安全で良質な食生活を手に入れる一フードシステム入門」による) (注)フードシステム:食品が生産者から消費者に届くまでの流れ

46. AとBの認識で共通しているのは何か。

1. 食品の安全対策に消費者の意見が反映されていない。

2. 食品問題への対策は安全性を考えるだけでは十分ではない。

3. 食品の安全性に関して科学的な証明が重視されていない。

4. 食品は絶対に安全だと言えなければ消費者は納得しない。

47. AとBは、どうしたら消費者が安心を得られると述べているか。

1. AもBも、消費者自身が食の安全により関心を持つことで得られると述べれいる。

2. AもBも、消費者が信頼できる説明を生産者側がすることで得られると述べている。

3. Aは消費者が安全性を理解することで得られると述べ、Bは消費者と生産者側が信頼関係を築くことで得られると述べている。

4. Aは消費者が科学的知識を身に付けることで得られると述べ、Bは生産者側がより精度の高い安全証明をするこ とで得られると述べている。

(A) 私たち日本人がこれまで培ってきた日本語を次の世代に伝えていくうえで、国語辞典のデジタル化は避けて通れない課題です。辞書のデジタル化は「電子辞書」という形ですでに実用化され、多くの人が利用してきました。わからないことばを瞬時に検索できる電子辞書は「データ検索」というコンピューターの強みを生かしたもので、ことばに関する膨大な情報をポケットに入れて持ち歩けるようになりました。 でも、書籍の大辞林(注1)を手にとって眺めていると、電子辞書では味わうことのできない楽しみがあることに気付かされます。ページをぱらぱらとめくりながら、気になったことばの解説を読むという楽しみ方です。辞書は単にことばを調べるだけでなく、読み物としてもじゅうぶんに楽しめます。 (広瀬則咽仁三省堂2011年11月25日取得による) (B) 最近の電子辞書研究によると、電子辞書を用いた学生は単語にたどり着く時間は早いが第一義(注2)の意味だけを読むことによる誤答率が高まるという。また僕が行った大学生のメデイア行動調査でも印刷辞書と電子辞書は、意外なことにかなりの率で使い分けられている。パソコンとネットを使いこなす理工系学生でも、アンダーラインを引いたり、使いこなすにしたがってカスタマイズできる(注3)印刷辞書の魅力を語っていた。「印刷辞書はマイ·デイクショナリー(注4)になりますから」という発言が象徴的だった。生まれたときからデジタル機器に囲まれて育った今の学生でも、メデイアの本質を見抜き使い分けているのである。 (西村八潮三省堂2011年11月25日取得による) (注1)大辞林:国語辞典の名前 (注2)第一義の:ここでは、一番目に書いてある (注3)カスタマイズする:ここでは、自分に都合のいい使い方ができるようにする (注4)デイクショナリー:辞書

48. 電子辞書の長所について、A とB が共通して述べていることは何か。

1. 軽くて簡単に持ち運ぶことができる。

2. 大量のデータを小さくまとめて収納できる。

3. インターネットを介して多くの人が利用できる。

4. 知りたいことばを速く探し出すことができる

49. 印刷された辞書について、A とB はどのように述べているか。

1. Aは紙の本ならではのよさがあると述べ、Bは電子辞書とは違う使い方で学生も使用していると述べている。

2. Aはデジタル化が避けられないと述べ、Bは学生は電子辞書よりも魅力を感じていると述べている。

3. Aは辞書としての使われ方はされなくなると述べ、Bは電子辞書と共存していくと述べている。

4. Aは本のように楽しんで読めると述べ、Bは電子辞書と使い分けるべきだと述べている。

(A) 乳幼児期の子どもは、身近な人とのかかわりあい、そして遊びなどの実体験を重ねることによって、人間関係を築き、心と身体を成長させます。ところが乳児期からのメディア(注1)漬けの生活では、外遊びの機会を奪い、人とのかかわり体験の不足を招きます。実際、運動不足、睡眠不足そしてコミュニケーション能力の低下などを生じさせ、その結果、心身の発達の遅れや歪みが生じた事例が臨床の場(注2)から報告されています。このようなメディアの弊害は、ごく一部の影響を受けやすい個々の子どもの問題としてではなく、メディアが子ども全体に及ぼす影響の甚大さの警鐘と私たちはとらえています。特に象徴機能(注3)が未熟な2歳以下の子どもや、発達に問題のある子どものテレビ画面への早期接触や長時間化は、親子が顔をあわせ一緒に遊ぶ時間を奪い、言葉や心の発達を妨げます。 (社団法人日本小児科医会 2010年6月18日取得による) (B) 専門家からは「テレビをやめて積極的に外遊びをしましょう」 「自然の中で遊びましょう」 という意見が聞かれますが、お母さんたちは進んでテレビを見せているのではなく、地域に出ても同世代の子どもがいない、昔と比べて自然がなくなった、という問題もあるのだと思います。 (中略) 多くの親は、テレビの長時間視聴がよくないことを自覚しており、見せる内容にも気を遣っています。 生活の中からテレビを排除するだけではなく、一日に六時間も七時間も子どもにテレビを見せる親の背景に何があるのかを考えなければ、問題の根本的な解決にはならないのです。したがって、私たちの生活スタイルと、子どもにとって望ましいテレビ視聴のあり方のバランスをとりながら、これらの検証を進める必要があるのではないでしょうか。 (小西行郎 「早期教育と脳」 による) (注1)メディア:ここでは、テレビやビデオ (注2)臨床の場:実際の診察、治療の現場 (注3)象徴機能:ここでは、身の回りのものを、例えば言葉などで表す働き

50. 子どもにテレビを長時間見せることについて、A とB の観点はどのようなものか。

1. Aは問題解決を意識した今後の課題を述べ、Bは批判的に現状を報告している。

2. Aは解決を意識した問題提起をし、Bは問題の原因は社会的背景にあると指摘している。

3. Aは影響の大きさを示して注意を喚起し、Bは問題解決を意識した今後の課題を述べている。

4. Aは問題の原因は社会的背景にあると指摘し、Bは影響の大きさを示して注意を喚起している。

51. 子どもとテレビの関係について、A とB はどのように述べているか。

1. Aはメディアとの接触より親子のかかわりが大切だと述べ、Bはテレビを見せるよりも外での遊びを重視したほうがいいと述べている。

2. Aはメディアとの接触が子どもの発育を妨げる要因だと述べ、Bは子育てを取り巻く状況がテレビの見せ過ぎを引き起こす場合があると述べている。

3. Aはメディアとの接触が長いことよりも実体験の不足のほうが問題だと述べ、Bは生活の中からテレビを排除しただけでは問題は解決しないと述べている。

4. Aはメディアに長時間接することが子どもの成長に影響を与える場合が多いと述べ、Bは親が子どもに適切にテレビを見せることが大切だと述べている。

(A) アートを買うか買わないか。その後もコレクションし続けるか、止めてしまうのか。 いずれも最初の一点をうまく買えるかどうか、そしてその最初の作品が、自分にとって後々までも価値あるものかどうかで決まってくると思います。 勿論ここでいう価値とは単純な市場価値だけではなく、求めた人にとって、飽きずに長い間付き合い続けられる魅力のことを指しています。この自分満足の部分が大きくないと、なかなか次の一点に手が伸びにくいのではないでしょうか。 アートは大好きだけれど作品を買うほどではないと最初は思っていても、一度購入してみれば、後は堰(注1)を切ったように買い続けてしまったコレクターの方達を身近に何人も見ています。 (宮津大輔 『現代アートを買う』による) (B) 真にアートの価値が分かる用になるためには、やはり、買うと言うステッブに至らないといけないと思う。実際に買って自分のものにしてこそ、本当にわかってくるものだ。自分がお金を出して手に入れたものだからこそ、愛着も出てくるだろうし、身近において毎日みていることで、いろんな刺激を受けていくはずだ。 (中略) 数万円にしろ、数万円にしろ、いくらかのお金を出して買うんだから、それに見合うだけのものかどうかをしっかり吟味すること。ギャラリー(注2)で作品と対峙(注3)して、これ、おもしろいな、とか、好きだなと心を動かされる作品に出会えたら、さらに、どうして自分はこれが好きなのか、一歩踏み込んでその理由を考えてみることだ。 大切なのは、自分にとって、これは充分な価値のあるものだと思えるような、自分自身の基準を持つということである。 (小山登美夫 『その絵、いくら? 現代アートの相場がわかる』による) (注1)堰を切ったように:ここでは、勢いが止まらずに (注2)ギャラリー:美術品の展示場 (注3)対峙する:向き合う

52. AとBはアートを買うことについて、どのような考えを持っているか。

1. Aは一つ買ってみることがアート収集につながると考え、Bは心を動かされたらすぐに買ったほうがよいと考えている。

2. Aは最初に買った作品がその後のアート収集に影響すると考え、Bはアートを理解するには買うことが欠かせないと考えている。

3. Aは市場価値の高いものを買うことが重要だと考え、Bは作品が好きだと思う理由をよく考えてから買うことが大切だと考えている。

4. Aは買うほどではないと思った作品でも買うことが重要だと考え、Bは作品を選ぶときの基準を高く設定することが大切だと考えている。

53. アートの価値について、A とB が共通して述べていることは何か。

1. アートの価値と市場価値は連動している。

2. アートの価値は、買い続けることで分かるものである。

3. アートの価値は、買い手の価値観で決まるものである。

4. アートの価値は、多くの人に共有される価値観によって決められる。

(A) テレビや新聞などで年々深刻化するゴミ問題が取り上げられている。例えば一般的な家庭ごみとして、生ゴミのほかにも食品容器などの過剰包装による廃棄物が多く見られるという報告がある。最近では指定されたゴミ袋を買ってゴミを捨てたり、客に買い物袋の持参を促したりする動きがあるが、ゴミの量に変化は見られない。 もし、自治体が家庭ごみ一個の収集につき○○円と有料化すればゴミは減るかもしれない。ゴミ自体の廃棄にもお金がかかるようになれば、誰もがゴミを出す前に考えるようになるだろう。そうなれば消費者は不必要な包装を断り、使用可能な物まで捨ててしまうことも減少するのではないだろうか。 (B) 現代社会は数十年前と比較にならないほど便利な生活が可能になった。しかし、不要になった物を再利用することよりも便利さを優先してきた結果、家庭ごみは増え続ける一方だ。 家庭ごみを減量するため、現在、ゴミ袋を有料化し消費者が処理費用の一部を負担することになっている。しかし、それだけでは不十分であり、所定の場所でのごみの収集にかかる費用を消費者に負担させようという意見も出ているが、そうなればごみを所定以外の所に隠れて捨てるおそれも出てくる。このような問題を解決せずに安易にこれを実行に移すのには賛成しかねる。 物が生産され、消費者が購入し、不要なものは廃棄されゴミになるという循環を考えると、新しい製品を次々と作りだす生産者も、それに慣れ切ってしまった消費者も便利さに対する意識を変える必要があるのではないか。

54. AとBが共通して問題だと指摘していることは何か。

1. 家庭ごみが所定の場所以外に捨てられること

2. ゴミ処理の費用を消費者が負担すること

3. ゴミ問題への生産者側の意識が薄いこと

4. 家庭で出されるゴミが減らないこと

55. 家庭ごみ収集の有料化についてAとBはどのように述べているか。

1. AとBも、ゴミ処理費用を消費者が負担することになるので、ゴミの減少に貢献するだろうと述べている。

2. AもBも、有料化しても家庭ごみは減らないばかりか、ゴミ捨ての規則を守らない人が出てくるだろうと述べている。

3. Aでは有料化すればゴミに対する考え方が変わるだろうと述べ、Bでは有料化する前に意識改革が必要だと述べている。

4. Aでは有料化すれば資源の無駄遣いが少なくなるだろうと述べ、Bでは有料化すれば便利さに対する意識が変わると述べている。

56. ゴミ問題についてAとBはどのように考えているか。

1. AもBも生産者と消費者の双方が協力すれば改善できると考えている

2. AもBも、自治体の協力を得て消費者自身が対応すべき問題だと考えている。

3. Aでは消費者が対応すべきだと考えているのに対し、Bでは主に生産者が取り組むべきだと考えている。

4. Aは自治体が対応すればいいと考えているのに対し、Bは生産者や消費者の意識も大切だと考えている